英検を突破する語彙力強化法

多聴多読で英検準1級を突破する語彙学習法

~Graded Readersで語彙力強化!~

結論:Graded Readersを読むだけで、英検準1級の語彙の45%をカバーできる!

英検頻出の語彙、どうやって覚えていますか?
単語帳でコツコツ覚えるのが得意な人もいますが、
実は私は昔から単語帳があまり得意ではありません💦
もっと自然に語彙を身につけられる方法があったらいいのに――ずっとそう思ってきました。

そこで今回、Oxford BookwormsCambridge English Readersといった
「Graded Readers(やさしく書き直された洋書)」を徹底的に分析、
多聴多読でどれくらいの語彙力がつくかを検証してみました。

その結果――
“聞きながら読む(多聴多読)”だけで、
『出る順パス単 準1級』に掲載されている語彙の約45%を自然にカバーできることが明らかになりました! 🎉

つまり、英検準1級レベルの語彙の“ほぼ半分”は、
辞書を引かずに物語を楽しむだけで身につくということです。

この記事では、そのデータをもとに、
なぜ多聴多読でここまで語彙力が伸びるのかを詳しく解説します。
さらに、どのレベルから始めると効果的か、
シリーズごとの特徴とおすすめの学習法も紹介します。


目次

🌱 Graded Readersとは?

本棚に並ぶ数多くの洋書

Graded Readers(グレイデッド・リーダーズ)とは、
英語学習者向けに語彙数と文法をレベル別に制限した読み物教材 のことです。

代表的なシリーズには:

  • Oxford Bookworms Library
  • Cambridge English Readers
  • Oxford Dominoes

などがあります。


Graded Readersは、語彙数と文法レベルが明確に分かれているので、
自分の英語力に合ったレベルから無理なく始められます。
たとえば、Oxford BookwormsもCambridge English Readersも「Stage 1」から「Stage 6」まであり、
少しずつ難易度を上げていくことで確実に語彙力が伸びていきます。

🧠 Graded Readersを読むだけで英検準1級語彙の45%が身につく理由

洋書の多聴多読で英検準1級語彙の45%が身につく理由

英検準1級に必要な語彙数はおよそ1,900語。
そのうち約45%が、Oxford BookwormsとCambridge English Readersで自然に登場します。

つまり、BookwormsとCambridgeを組み合わせて読むだけで、
「出る順パス単 準1級」掲載語彙の半分近くを“体験的に”覚えられるのです。

「覚える」ではなく「触れ続ける」ことで、
英単語が“使える語彙”として定着していくのが多聴多読の最大の魅力です。

👇多聴多読の始め方と語彙力向上などのメリットについては、こちらもチェック👇
英語の多読とは?メリットと始め方を徹底解説!

📊 Graded Readersと英検・TOEICとの関係を整理しよう

「Graded Readersってどのレベルから始めればいいの?」
「自分の英検レベルだとどのシリーズを読めばいいの?」

そんな疑問に答えるために、Graded Readers(グレイデッド・リーダーズ)と英検・TOEIC・CEFRの対応関係を整理しました。

Graded Readersは、英語学習者のレベルに合わせて「使われる語彙数と文法」が細かく設定されています。
そのため、自分の英語力にぴったり合ったレベルからスタートできるのが魅力です。

ただし、多読で英語を英語のまま理解する「英語脳」を鍛えるには、実力よりも“かなり易しいレベル”から始めるのがおすすめです。
辞書を引かずにすらすら読めるレベルを選ぶことで、読むこと自体が楽しくなり、語彙や表現が自然に定着していきます。

※CEFR(セファール)とは
Common European Framework of Reference for Languages の略で、
ヨーロッパを中心に使われている「語学力の国際基準」です。
英語力をA1〜C2の6段階で表し、英検やTOEIC、Graded Readersのレベルとも対応しています。

🎯 CEFR・英検・TOEIC対応早見表

CEFRレベル主な理解・運用力Cambridge English ReadersOxford Bookworms LibraryDominoes英検の目安TOEICの目安
Pre-A1〜A1ごく基本的な日常表現を理解できるStarter(約250語)Starter(約250語)Starter(約250語)英検5〜4級100〜250
A1簡単な自己紹介や身近な話題を理解できるLevel 1(約400語)Stage 1(約400語)Level 1(約400語)英検4級250〜350
A2簡単な会話や文章を理解できるLevel 2(約800語)Stage 2(約700語)Level 2(約700語)英検3級350〜450
B1自分の考えを短い文で説明できるStage 3(約1,000語)Level 3(約1,000語)英検準2級450〜600
B1+〜B2手前複雑な話題の要点を理解できるLevel 3(約1,300語)Stage 4(約1,400語)Level 4(約1,400語)英検2級600〜700
B2抽象的な内容を理解・議論できるLevel 4(約1,900語)Stage 5(約1,800語)英検準1級700〜850
B2〜C1多様な話題を流暢に理解・表現できるLevel 5(約2,800語)Stage 6(約2,500語)英検準1級〜1級手前800〜900
C1(Advanced)専門的・学術的内容を理解できるLevel 6(約3,800語)一部作品がC1相当英検1級850〜950
C2母語話者と同等に理解・発信できる950〜990

📘 Oxford Bookworms と Cambridge English Readers の違いをわかりやすくまとめると:

🔹 レベル構成の違い

  • 初級〜中級(A1〜B1)までは、両シリーズの進度はほぼ同じ。
     → 学び始めの段階では、どちらを選んでも無理なく多読できます。
  • 中上級(B1+〜B2)以降になると、Cambridgeの方がやや先を行く設計。
     → Cambridgeは新しい語彙や自然な会話表現をより多く取り入れています。

🔹 最上位レベルについて

  • Oxford Bookworms の Stage 6 は公式的には CEFR B2 が中心。
     ただし、『Cry Freedom』『A Tale of Two Cities』など一部の上位作品は
     C1レベルの語彙と構文 を含んでいます。

 → 実際には 「B2〜C1の中間(英検準1級〜1級手前)」 に相当します。

🔍 2つのGraded Readersの語彙レベルをもう少し深く見てみよう

― Oxford BookwormsとCambridge English Readersの“語彙の種類”の違い ―

どちらも英語の中核をなす高頻度語彙(General Service Listなど)を重視しており、
実際、OBWの語彙リストに含まれる単語ファミリーの約94%はCERにも共通
しています。
しかし、同じ “Graded Readers” でも、
Oxford BookwormsCambridge English Readers では語彙レベルの考え方に少し違いがあります。

つまり「どちらを読んでも、基礎となる語彙はしっかり身につく」のですが──
両者の内容(コンテンツ)と文体の違いにより、語彙の“性質”が少し異なります。

🧩 語彙の傾向と特徴のちがい

観点Oxford Bookworms (OBW)Cambridge English Readers (CER)
文体・口語表現より中立的で、わかりやすい文体を採用。特に下位レベルでは、制御語彙リストに忠実で、シンプルな構文と明確な語彙を用います。現代的で自然な英語を重視。「今日の英語(English of today)」を意識し、イディオム、句動詞、口語的な会話表現を積極的に取り入れます。
内容の種類古典文学の翻案、オリジナル小説、そして**ノンフィクションの「Factfiles」**を含み、幅広いジャンルをカバー。すべてオリジナルの現代フィクション。スリラー、恋愛、ミステリーなど、多様な物語が登場。
専門的・テーマ別語彙Factfilesを通して、科学・歴史・地理などの専門語彙を段階的に導入(例:「carbon dioxide」「flood」など)。学術語は少ないが、物語の展開上必要な語(例:「gun」「evidence」など)は柔軟に導入。
文化的・歴史的語彙古典作品の翻案により、過去の時代・文化に関する語彙に触れる機会がある。現代社会や国際的な舞台を背景に、旅行・テクノロジー・日常生活に関する語彙が中心。

🟦 Oxford Bookworms:語彙の“深さ”を育てる

限られたヘッドワード約2,500語前後の高頻度語彙を、
さまざまな文脈で何度も繰り返し目にする構成になっています。
そのため、語彙の定着が強まり、中級レベルでのリーディングの流暢さ(fluency)が飛躍的に伸びます。
また、Factfilesを通じて社会・科学分野の語彙も自然に身につきます。

🟩 Cambridge English Readers:語彙の“広がり”を育てる

上級レベルではヘッドワード約3,800語まで拡張され、
より多くの新しい語(細やかなニュアンスの動詞、複雑な形容詞、現代的なイディオムなど)に出会えます。
その結果、本格的な英文(unsimplified text)への移行がスムーズになり、
英検1級や大学英語などのハイレベルな読解にも対応できる語彙力が培われます。


  • Oxford Bookworms(OBW):核となる基本語彙を何度も繰り返し、使いこなせるようにする教材。
  • Cambridge English Readers(CER):現代的で多様な語彙を広げ、より自然な英語運用力を育てる教材。

🧩 両者を組み合わせることで、英語運用力の全体像が完成します。
このように、OxfordやCambridgeといった異なる学習思想を持つGraded Readersを読むことで、
英検やTOEICのための「語彙力アップ」はもちろん、
読解力・リスニング力・意味推測力といった英語運用力が飛躍的に伸びていきます。
Graded Readersは、単なるリーディング教材ではなく、
英語の感覚を育てる最強の多聴多読ツールなのです。


🧠 出る順パス単 準1級と比較してみた!

ここで気になるのが、「英検準1級の語彙」との関係です。
『出る順パス単 準1級』には、約1,900語(熟語含む)が掲載されています。

では、Graded Readersでどこまでカバーできるのか?


📘 Step 1:Bookwormsでカバーできる語彙

  • 出る順パス単:1,900語
  • Bookwormsでカバー:約730語(約40%)
  • 未カバー:1,120語
比較項目語彙数割合
出る順パス単 準1級1,850語100%
Bookwormsで出現約730語約40%
未収録語約1,120語約60%

🟢 BookwormsはA1〜B2語彙が中心
英検で問われる社会・抽象・学術系の語彙はまだ少なめです。


📗 Step 2:Cambridge English Readersでさらにカバー!

Cambridge(Level 6まで)では、Bookwormsで足りなかった上位語彙を補えます。
残り1,120語のうち 約98語 が追加でカバーされます。

つまり、多読全体(Bookworms+Cambridge)で約828語(約45%)がカバー可能。

教材カバー語数特徴
Bookworms約730語実用語彙中心
Cambridge Readers+約98語B2〜C1の抽象語彙含む
合計約828語(約45%)多読・多聴で自然に吸収できる語彙範囲

まとめ

多聴多読で英検語彙の約半分が自然に身につく

こうして見ると、ただ本を読んで・音声を聞いているだけで、英検準1級の語彙の約半分が自然に身につくというのは驚きですよね。

しかも、多聴多読の効果は語彙力だけにとどまりません。
読むスピードが上がり、英語の文構造が感覚的にわかるようになり、
リスニング力まで一緒に鍛えられる――。

まさに一石二鳥どころか、三鳥、四鳥の学習法です。
「英語を勉強する」から、「英語で楽しむ」へ。
楽しみながら英語力をUPする最強のツールなんです。

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みなさん、今回の分析結果、
「Oxford Bookwormsだけで英検準1級語彙の約45%をカバー」 できること、
どう感じられましたか?

「思ったより多い!」という声もあれば、
「えっ、まだ半分も残ってるの?」と思う方もいるかもしれません。

でも――
せっかくここまで“多読で語彙を増やせる”ことが分かったのなら、
残りの半分も多聴多読で覚えちゃいましょう!

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